陸上自衛隊・軽装甲機動車
(イラク派遣車両)

万景峰号に続くフルスクラッチ作品になりました。

日付 内容 ホビーショーまで 更新日時 更新
2004/03/09 取材撮影・採寸 あと67日 2004/06/30
2004/03/24 シャーシ(車台)の組み立て あと52日 2004/03/25
2004/03/27 図面起こし/スケール決定! あと49日 2004/03/28
2004/04/04 厚紙による仮組み あと41日 2004/04/05
2004/04/05 ホイルの装着 あと40日 2004/04/07
2004/04/11 板材の切り出しと仮組み あと34日 2004/04/15
2004/04/12 基本ボディーの組み立て(1) あと33日 2004/04/21
2004/04/15 基本ボディーの組み立て(2) あと30日 2004/04/21
2004/04/18 基本ボディーの組み立て(3) あと27日 2004/04/21
2004/04/20 基本ボディーの組み立て(4) あと25日 2004/04/21
2004/04/25 シャーシ固定金具の製作(1) あと20日 2004/06/30
2004/04/26 シャーシ固定金具の製作(2) あと19日 2004/06/30
2004/04/28 ホイルの自作 あと17日 2004/07/04
2004/04/30 ドアヒンジの自作&ボディーアウトライン完成 あと15日 2004/08/01
2004/05/01 全面プラバン貼り・・・トラブル発生! あと14日 2004/08/02
2004/05/02 複製(1)〜シリコーン型作り あと13日 2004/08/04
2004/05/03 ドアの製作(1) あと12日 2004/08/08
2004/05/04 複成(2)〜レジンの注型 あと11日 2004/08/10
2004/05/05 ボディー細部パーツの自作(1) あと10日 2004/08/19
2004/05/06 ボディー細部パーツの自作(2)/複製(3) あと9日 2004/09/09
2004/05/07 ボディー細部パーツの自作(3)/ドアの製作(2) あと8日 2004/09/10
2004/05/08 ドアの製作(3) あと7日 2004/09/15
2004/05/09 ドアの製作(4)/東京オフ会 あと6日 2004/09/16
2004/05/10 ボディー細部パーツの自作(4) あと5日 2004/09/24
2004/05/11 ボディー細部パーツの自作(5) あと4日 2004/09/26
2004/05/12 天板ハッチと防弾板の製作 あと3日 2004/09/28
2004/05/13 ボディー細部パーツの自作(6) あと2日 2004/10/07
2004/05/14 夢の静岡(1) あと1日 2004/10/18
2004/05/15 夢の静岡(2) あと0日 2004/10/25
2004/05/16 夢の静岡(3) 2004/11/08
日付 内容 本撮影まで 更新日時 更新
2004/06/17 ワイヤーカッターの自作 あと8日 2004/12/06
2004/06/20 ボディー細部パーツの自作(7) あと5日 2005/01/12
2004/06/21 ボディー細部パーツの自作(8) あと4日 2005/01/12
2004/06/22 無塗装完成状態でのスタジオ撮影 あと3日 2005/01/13
2004/06/23 塗装(1)・サーフェイサー&下塗り あと2日 2005/01/23
2004/06/24 塗装(2)・電飾・ステッカー・・・完成! あと1日 2005/01/25
2004/06/25 完成!スタジオ撮影 あと0日 2005/01/27
ギャラリー
日付 内容 更新日時 更新
2004/07/14 屋外撮影 1 (海岸、朝霞・陸上自衛隊) 2005/01/31
2004/07/26 屋外撮影 2 (曇天) 2005/02/03
2004/07/28 屋外撮影 3 (晴天) 2005/02/11
タミヤフェアへの道
2004/11/15 タミヤフェアへの道 2005/03/30
2004/11/21 タミヤフェア2004〜大団円 2005/04/11

これまで何度か分不相応な無謀計画を実行してきた当研究室助手ですが、今回さらにその度合いを増した無謀な(^_^;)計画を公表させていただきます。

フレッチャー、万景峰号スカッドおおすみ・・・これまでは製作途中のTOP画像を差し替えるだけで、詳しい製作日記(フレッチャーはまだでしたね)はすべてが終わってから公開していました。しかし今回は製作日記も可能な限り早めに追加更新するつもりです。もちろん同時進行はムリですが、自分を追い込むために宣言させていただきます。

下記の画像をご覧になれば、判る方には一目瞭然のアイテムです。おそらく5月の静岡合同展では何人かの方が1/35スケールあたりでフルスクラッチなさっているのではないでしょうか?(某メーカーから製品化発表のウワサも)。そこで当研究室助手は、もっと大きなスケールのフルスクラッチを無謀にも計画しました。シャーシのベースをタミヤRCカーと考え車種選定したところ、あるキットが候補に挙がりました。実車のホイルベースと車幅から計算するとスケールは1/12ではなく2/23(!)になってしまっています。これから図面を引いて、そのまま行くのか、あるいは微妙なデフォルメをかけながら1/12にするかを決定します。

万景峰号の時は板の積層だったので、ある程度メドはたっていたのですが、今回はプラバンの箱組みの予定です。しかも締め切りまで2ヶ月を切ってしまいました。例によって本筋もはっきりしていないのに枝葉の構想だけは一人前に色々と持っています。さすがに破綻して消滅する可能性が十分考えられる今回のプロジェクトですが、それもまた一つのナニだと思って、純粋に模型製作の過程として楽しみたいと思っています。

(2004/03/18)
上記の様に書いたのは、日付にある通り3月半ばのことでした。「(某メーカーから製品化のウワサも)」と書いたのは、決していい加減な情報ソースではないところからだったのですが、まさかタミヤが、それも1/10RCで陸上自衛隊の軽装甲機動車を出すとは夢にも思っていませんでした。実はタミヤの社員で親しくさせていただいている方が何人かいらっしゃるのですが、事前に何も聞いていませんでした(もっとも阿吽の呼吸で、普段、新製品情報の類をこちらから聞くことはありませんが(^_^;))。

「あれ、助手さん、タミヤから1/10RCで軽装甲機動車が出るって御存知だったんですよね。」と某情報通氏(タミヤ関係の方ではありません)から情報が入ったのは3月31日の夜遅く。もちろん全くの初耳ですから、「へ?」という無防備な反応をした後、状況を理解するまで5秒ほどかかりました。前述の「ウワサ」は、タミヤではなく他社から1/35スケールで出るというものだったからです。

元々無謀な計画でしたが、ガラガラと音を立てて崩れていきます。“目新しさのハッタリ”のみが勝負だったのに、まさかタミヤから同様のコンセプトの大スケールでRCカータイプとして出るとは・・・。これから一つ一つ苦労してパーツを自作していっても、本家から正確な物が出るとなれば全く勝負になりません。しかし、既に沢山の方々に資料提供などでお世話になっていることもあり、こんな理由で投げ出すことは出来ません。「向こうは1/10、こっちは2/23。全く違うスケールなんだ(く、苦しい・・・)」と言い聞かせ、「どんな結果になろうとも当初の計画通り進める」という方針を自分自身に言い聞かせるのに長い時間はかかりませんでした。当研究室掲示板に「(^_^;)(ioi)(^_^;)( ´ー`) 」などと意味不明のカキコをしたのは、この直後です。

かつて1970年代に「苦労してフルスクラッチしたら、直後にタミヤからキットが出た」な〜んて話は良く聞いたのですが、21世紀に入ってまさか自分がそんな立場になるとは思いもしませんでした。「このエピソードででワタシも一人前のモデラーの仲間入りだ!」とか「タミヤから出ると事前にわかっていればこんなことを始めるわけは無いので、これでワタシがタミヤと裏で繋がっているなどというあらぬ疑いは事実無根と証明された」などとつまらないことを考えます(^_^;)。

その後タミヤから正式Web発表があったのは10日後の4月10日です。覚悟を決めて公開情報見てみると、なんと塗装済みのポリカーボネイトボディーで、走りに徹したコンセプトであることがわかりました。簡単に言えば上部ボディーは一体成型で、細部パーツなどはシール印刷処理されているというものです。四半世紀前に発売されたXR311と同じコンセプトで、インジェクションキットの完全スケールモデルとして製品化されると勝手に思い込んでいたのですが、考えてみればクラッシュを気にせず思いっきり走行を楽しむというコンセプトなら、丈夫なポリカーボネイトボディーというのは当然の選択です。

このWeb発表の直後に、前述の某タミヤ社員の方々から「すいませんでしたね〜、黙っていて。助手さんのHPの製作日記を毎回見ていて申し訳なくて申し訳なくて・・・」と丁寧なメールを頂きました。「いえいえ、全く気にしていません。私が逆の立場でもそうするしかないじゃないですか」と返事を出しました。タミヤから正式に発表になったことですし、当研究室も「2/23計画(仮題)」というタイトルを外し、「2/23計画(軽装甲機動車)」とタイトルを差し替えさせていただきました。

そして時間差発表です。4月14日にタミヤからWeb公開された静岡ホビーショー発表製品リストに「1/35陸上自衛隊軽装甲機動車イラク派遣仕様」という文字が小さく載っているではないですか!もちろんこちらは完璧なスケールキットです。イラク情勢が微妙な時期の発表だけにタミヤも気を遣ったと思いますが、純粋に模型ファンとしては歓迎したい情報です。

いよいよ今日から1ヵ月後。こちらの「大きなエセ完成品」とタミヤの「完璧な1/35キット」「走り屋の1/10RCカー」を見比べて、静岡の会場でああでもないこうでもないと言えていればいいなを目標に頑張ります。

(2004/04/15)
更新が大幅に遅れていてすいませんm(_ _)m

とんでもなく遅れた事後報告ですが、このフルスクラッチ計画は結局静岡までに完遂できませんでした。その結果、静岡では車体前面などの造形をまだ残した「無塗装の白いプラバン工作製作途中品」として展示させてもらいました。しかし、なまじ完成して塗装された物より、返って“フルスクラッチ”であることが強調され良かったのではとの声がしきりで、恐縮至極という状態でした。

静岡が終わったと思ったら「政府専用機」の製作に間髪をいれずに取り掛かるなど、相変わらずのドタバタぶりで、この軽装甲機動車の製作もストップしていたのですが、ようやく再開しました。しかも、なんとアーマーモデリング誌の7月13日発売号に載せていただく事になってしまいました!

(2004/06/21)
2004年6月25日(金)。ようやく完成しました!

静岡ホビーショーの後に1ヶ月ほどブランクがありましたので、実質2ヵ月半かかった事になります。

最初に埼玉県朝霞市の陸上自衛隊広報センターへ、一緒に取材に行ってくださった金子辰也さん。
RCメカの組み込み等で親身に相談に乗っていただき、サーボやクリスタルまで頂いてしまったひのきさん。
自社で製品開発していることはオクビにも出さずに、カゲにヒナタに協力してくださったタミヤの某お二方。
“おおすみ上”と“現地サマワ”での貴重なスナップ画像を送ってくれたカイシャの某同僚と某後輩諸氏。
フルスクラッチの先輩として貴重な情報を開示して下さり、アドバイスも頂いたかのーさん。
毎月やって来る原稿締め切りと共に、様々な相談相手になって下さったアーマーモデリング誌小泉編集長。
何といっても、全ての製作過程で的確なヒント・アドバイスを頂いた心の師、Dr.スクラッチ野沢さん。

そして、HPを通してこの愚行を見守ってくださった皆様に感謝いたしますm(_ _)m

これからゆっくり製作日記を更新していきます。静岡前の最後の3週間は、とにかく時間との戦いでしたので画像が足りない部分も多々あるかもしれませんが、その場合は再撮などで補足するつもりです。今しばらく温かい気持ちで見守りください。

(2004/06/30)


2004/04/15までのこのページのTOP画像。
この時点で車種がわかった方は、果たして何人いたか?
朝霞の陸上自衛隊広報センター展示の「試作車両」
「量産型」や「イラク派遣型」と細部が全く違います。
夢の「静岡ホビーショー合同展」の舞台。
隣の1/35軽装甲機動車の作者は、なんと!!!
2004/06/25(金)、ついに完成!
アーマーモデリング誌のために即日スタジオ撮影に。