06月20日(日)
<本撮影締め切りまで05日>

ボディー細部パーツの自作(7)

細かなパーツが続々と出来てきました。


遅ればせながら、あけましておめでとうございます
まさかこの製作日記が年を越すとは思っていませんでした。大幅な遅れをお詫びいたします。

今さら言わずもがなですが、フルスクラッチですので、全てのパーツが自作になります。市販品汎用パーツや使えそうな素材を貪欲に探しました。その中でもkotobukiyaのパーツは種類も豊富で使える物が多々あります。元々はガンダムなどのロボット系用のディテールアップパーツとして開発されたものですが、本来の(?)用途にはこだわらず自由に使います。惜しむらくは扱っているお店の数が絶望的に少ないことでしょうか?いい社会人の年齢(^_^;)になっているので、見つけた新しい種類のパーツは、とりあえず1つずつは購入するようにしました。

かと思えば、ヘッドライトレンズは1.5mm厚程度の透明アクリル板を使えばいいのですが、あえて購入せずに使わなくなったCDケースをPカッターで切り出して使いました。実車写真を何度も見てレンズの模様をPカッターとニードルで刻みます。実際に刻むのはすべて裏側で、表返すとヤスリなどで面取りし、コンパウンドで磨きます。

バックミラーの鏡面は平面ではなく、淵に行くほど球面になっているので、それも再現します。削り具合が良くわかるように一旦黄色の油性ペンで全体を塗り、その色を見ながらヤスリとカッターナイフなどで削り出します。塗装後に銀箔シールを貼る予定にしました。

ここで決断を下さなければならないことが出てきました。そもそもの構想では、このフルスクラッチ軽装甲機動車はRC走行と同時に、ヘッドライト、ウインカーはもとより、ブレーキランプやバックライトも走行に連動して点灯させる夢がありました。もちろん、「あるもの」がタミヤから発売されているという大前提があったからに他なりません。それはトレーラーヘッド電装回路セットです(しかしRCトレーラーを購入する方の財力は凄いものがありますね)。これをなんとか改造して組み込めば出来るはずで、実際に苦労してサーボ連動スイッチの組み込みも終わっていました。

しかし締め切りが迫ってきている現状で、メインユニットの固定位置の問題や、各種ランプをすべて調整して配線するのは不可能であること、そしてこのセット自体の発売時期(もう10年選手なんですね)から考えれば当然のことですが、ヘッドライトパーツがムギ球(十分明るいのでしょうが)であることも気になりました。まさに昨日のニュースにもなりましたが(発明の対価6億円は安すぎる!)、21世紀に入った現代では青色&高輝度白色ダイオード(LED)があり、それも我々が購入できる金額(5mm径で1個\350)になっているのです。

そこで、ヘッドライトとウインカーのみLEDで電飾再現し、それぞれ独立スイッチを付けてウインカーはハザードランプとしてのみ点滅させる事にしました。もちろん将来的に電飾フルオペの道は残しておきます。ハザードの点滅はスカッドミサイルの時と同様に、自動点滅LEDを回路の中に1個入れれば簡単に出来ます。これで配線も格段にシンプルになりました。

“完全塗装済み”の本撮影まであと5日ですが、その前に“無塗装の完成品”状態でも一度スタジオ撮影する事を考えると、残された日はあと1日しかありません。相変わらず締め切りに追われるカタチになってしまいますが、気持ちだけは売れっ子ライターみたいですね。

(2005/01/12)


CDケースからヘッドライトパーツを切り出しました。 Pカッターで模様をけがきます。
ニードルで細かい模様も刻みます。 模様はすべて裏側に刻み、表側は面取りします。
バックミラーは球面に削るため一旦黄色油性ペンで着色。 ヤスリ、カッターナイフなどで削りました。
定価\14,800・・・(^_^;) 時代の証人である貴重なパーツであるムギ球。