05月06日(木)
<あと9日>

ボディー細部パーツの自作(2)/複製(3)

複製が終わりました!


例によって更新が遅れて申し訳ありません

当研究室助手は、今年の静岡ホビーショーは業者招待日である初日の木曜日から参加予定でしたので、「あと9日」などと書いてありますが、マイナス2日で実質あと7日でした。前日に車体前面の構造物がスムーズに作れたので、この日は一気にボンネット上の構造物を自作していきます。実車画像を穴の開くほど見つめてボンネットヒンジの構造を見極め、プラ棒・プラバン等を駆使して作るのですが、この頃になると何のストレスも無く平然と自作していた記憶があります。

台形状の実車のフロントウインドウの周りは、大型十字ボルトで留めてあります。これを再現するために電動ルーターという新兵器を使いました。このツールも幼心に「とんでもないマニアが使う高価なオトナの道具」という意識がすり込まれ、これまで購入を考えたこともなかったのですが、例によっていいオトナの年齢になってしまい「技術力の無さは道具でカバー」という意識改革が進んでいますので、とりあえず購入してありました。しかし、購入から半年近く経って初めて使うというていたらくです。

ルーターに直径2mm程の円柱型のビット(先端金具)を付けて、真上からそっと降ろします。何度か練習すると深さ0.1mmにも満たない正円のくぼみが彫れました。これだけではナニですので、Pカッターで十文字にキズをつければプラスボルトの再現終了です。余談ですが、白色プラバンを薄く彫っただけですので、無塗装状態で展示する事になってしまった静岡では殆どの方が気付かれなかったと思いますが、塗装後ウエザリングまで施したワンダーフェスティバルでは(ここにも早く下線を引いてリンクさせたい)、このボルト再現は多くの方に気付いてもらえました。

さて、ホイルとヒンジの複製は慣れてきたので色々と工夫が生まれます。片面取りですので、上から押さえる板が必要なのですが、ポリプロピレン(PP)製の小物入れ引き出しの仕切り版が多数余っていたので使ってみました。これが半透明の板なのでレジンの回り込みも手に取るようにわかり、またPPは他の部材と絶対にくっつかないという特性もあるので完璧な道具となりました。実はこのPP板は瞬間接着剤の一時出しパレットとしても大活躍してくれます。気泡が入ることを何よりも恐れたので、あえてバリ(薄皮)を残すように多めに入れて注型しました。最後は1個当たり15分もあれば出来るようになったのですが、えてしてそんな時に作業は終わってしまうものです。

さあ、これで実質あと1週間!

(2004/09/09)


ボンネット付け根部分も自作。 ボンネット上のルーバーも慎重に自作。
今回初めて使用した新兵器、ルーター。 プラスボルトが埋め込まれたように見えますか?
ボンネット上のこんなパーツもコツコツ自作。 半透明のポリプロピレン板で押さえ、気泡が無いか確認。
あえて薄皮を残して注型します。 ホイルはもう十分な数を複製しました。