13日目  11月18日(日)

幌の工作

ゴムバンドはイメージ通りの物ができました。


このトレーラーを作りながら「幌はどうしようかな」とずっと悩んでおりました。おそらく何らかの「紙」素材を使う事になるだろうけれど、果たして何を使えば良いのかと連日頭を悩ませました。

手芸店や東急ハンズの類を一通り見て周り、いくつかの種類を購入してみたのですがどうしても100点満点の素材が見つかりません。しかし、かつて模型飛行機等の主翼に貼った紙をイメージして、ついに色・ツヤともに満足のいくものを発見しました。ただし、なんと30枚セットでの販売です。おそらく今回は1枚ちょっとあれば事足りるのは分かっていたのですが、勢いでセット購入してしまいました。

今回やってみたかったのが幌を止めるゴムベルトです。実物はまさにゴム製のベルトなので、模型でも同じ素材で作ってみる事にしました。一番薄いゴムシートを購入し、金属定規を当てながらデザインナイフで2mmの幅で切り出します。継ぎ足しはお互いにカラ結びで縛ると、結び目が返ってリアルです。調子に乗って何本もつくり、実際に幌(シート)を挟み込むように固定してしまいました。ちなみに荷台の前部には、何かが積んである様に新聞紙で芯を作って入れてあります。

サイドラインのスジ彫りや、荷台前部のはしごや工具箱といった類の物がほとんど幌に隠れてしまいましたが、これは穏やかな心であきらめました。

後日談ですが、この年の「動く戦車オフ会」にこの完成品を持ち込んだところ、ある方から「幌の材質はアイデアものですね!あれって屋台のタコ焼きの上にかけてある紙ですよね。自由な発想が素晴らしいですよね」とのお褒めの言葉を頂いてしまいました(^_^)。言われてみれば、まさにその物の紙質でした。


トレーラー後部。手芸用ガラスレンズを多用。 トレーラー前部。工具箱は完全に隠れました。
極薄のゴムシートをデザインナイフで切り離します。 ゴムベルトは実際に縛って引っ掛けます。
バックランプも例の基盤から外した金具 実車は別にゴムベルトフックがあるのですが代用。
牽引車ともまずまずバランスが取れています。 この後、「汚し塗装」が待っています。