4日目  11月09日(金)

荷台部分の細部工作(1)

前方のリブはタミヤ5mm角棒のサイズが偶然ピッタリ


少し間が空きましたが、製作日記の更新を再開します(もちろん当時は連日休み無しで作っています)。

連日ギリギリのスケジュールで作っていましたが、最初の難関は木製表面処理でした。前日に一度はジェッソで真っ白に塗ったのですが、磨き出してみると思ったような効果は得られず、結果的にすべて削り(磨き)落としてしまいました。実車の側面はアルミパネルですのでプラバンを貼る事に急遽決定し、Pカッターで平行に直線をけがき、さらに細部写真を参考にヒンジ金具をプラバン積層から作りました。スタートした時点で綿密な製作計画があるわけではなく、その場その場の試行錯誤で前進するしかありません。こうやって作っていっても最終的には幌でほとんど隠れてしまう事はあまり考えないようにしました。

「こう作りなさい」という指南書が無いということは、逆に言えば自由な発想で作れるということです。実車の細部写真を見ながら「この形状のパーツは何かが使えないかな」と常に考えます。そういった意味で「東急ハンズ」や「ユザワヤ」の各フロアをあてもなくさまようのはとても有益ですが、当時の記憶をたどると、駆け足で東急ハンズのフロアを走り回っていたような気がします。

そんな中、目に留まったのがラジオなどの内部に使われる基盤にムカデの脚のように金具が付いたパーツです。これが“あるもの”に使えそうと購入し、早速加工を始めます。基盤から金具を外したかったのですが、隙間が狭くペンチやニッパーが入りません。そこで何気なく傍にあったプラスチック用ニッパーを使うと、バキツという鈍い音とともにニッパーの方が折れてしまいました。刃が欠ける、痛むということは聞いたことがあるのですが、まさか根元から折れてしまうとは・・・前途多難でした。


結果的にはジェッソはすべて削り落とし、
側面にはPカッターで直線をけがいたプラバンを貼った
裏返すとこんな感じ
前方の中央部のみ少しジェッソが残っている
この電気部品のカタチにパッとひらめいたので購入
しかしその後とんでもないことに・・・。
魔が差しました。基盤部品は硬いんです。10年以上愛用
していた“プラ用”ニッパーが取り返しの付かない事に