3日目  11月08日(木)

木製表面の目止めとシャーシの切断

オリジナルのこの状態から車軸を1列取り去ります。


今回の荷台のフルスクラッチは加工が簡単なこともあり木の板を使ったのですが、ネックが一つあります。それは表面処理です。

木のハダですのでそのままではどれだけサンドペーパーをかけても表面に小孔があるので、目止めをしなくてはなりません。中学の技術家庭の時間を思い出してもらえれば、「との粉を塗って、乾いたらニス塗り」というのがあるわけですが、今回は“ジェッソ”というものを試してみることにしました。ジェッソとは油絵を描くときなどの下地にキャンバスに塗るもので、炭酸カルシウムとチタニウムホワイトの顔料から出来ているものだそうです。速乾性ということでしたが、念のため1日以上乾かしてからサンドペーパーをかけることにしました。しかし初めて使う物のため薄め具合がわからず、結局原液のまま塗って乾かしたのですが、目地の奥まではあまり入ってくれなかったようで納得のいく結果が得られません。その後、表面にプラ製の角棒のワクを接着していく過程で接着力が極端に悪くなっており、結果的にすべて研ぎ落として溶きパテを塗った後に瞬間接着剤で固めるという、あまりお勧めでない方法をとることになってしまいました。

そしてこの日はもう一つ大技がありました。それはシャーシの切断です。今回のカーキャリアタイプの模型では牽引車の後輪はダブルタイヤの前後2列なので、後輪だけで合計8個のタイヤがあります。しかし今回我々が取材対象にしたのは後輪が1軸のダブルタイヤでした。幸い規格は同じものなので(というより、この手のものは実車の各メーカーのシャーシが共通という話も聞きました)、単純にシャーシを切断して短くすることにしました。余談ですが、このトレーラーの模型を作る半年ほど前に別の事故取材のために同じミツワ社の1/24スケールのダンプカーのプラモデル(モーターライズ版!)も製作したことがあったのですが、今回のトレーラーとシャーシは共通でした。

正確に寸法を測り、カッターのこでバッサリと切断します。新規に1軸となったサスペンションは例によって省略しプラバンの積層で高さだけは調整します。ナンバープレートとウインカー類が付いたシャーシ後部も新たに切り落とし、プラバンで補強します。真っ赤に塗られた天板タイヤハウスも切り落として寸法をつめれば大手術の完成です。


木製表面の目止めにはジェッソを使いましたが、
最終的にほとんど削り落とすことになりました(ioi)
荷台の前面にプラ製の角棒でワクを取り付けるため
一旦切り落とします。なぜか金ノコ(^_^;)
以前作った同じミツワ社の1/24ダンプカーの模型
シャーシは今回のトレーラーと共通です。
同じ車台を使ったダンプカーはモーターライズ版ですが
こちらのトレーラーはディスプレイタイプ
「カッターのこ」でバッサリと切り落とします。 車軸の高さ調整はプラバンの積層で。
プラバンの補強材を裏に貼って合体させます。 タイヤハウスもバッサリと切断して短く。