SAM-2ミサイル、スカッドB

台座とネームプレートも作ってみました


何事においても動機付けは大切です。7月に入ったある日、カイシャの美術スタッフから電話がかかってきました。

美:「あの〜、ミサイル関係のプラモデルの完成品って、沢山持ってませんか?」
助:「はあ?」
美:「実はこれこれこんなわけで・・・」

かつて2年前に、「1/72でスカッドミサイルのトレーラーをフルスクラッチしよう」という神をも畏れぬ無知な行為をやろうとし、めでたく断念したのですが、その後1/72スカッドBのレジンキットの存在を確認して購入していたのと、SAM-2ミサイルトレーラーもエアフィックスの絶版名作を苦労して入手しておりました。いつか機会があれば作ろうと、取ってあったわけですので、まさに神のお告げ。

助:「えっと、今は無いんですが、これこれこんなのを作ろうと買って持ってるのですが、それでもいいですか?」
美:「いいもなにも、それで是非・・・」

まずはエアフィックスのSAM-2ミサイルから・・・。発売から丁度30年経ったキットですが、プロポーションはホントに見事です。惜しむらくは比較的安定供給されているエアフィックス製品の現在のラインナップに、このSAM-2が無いことです。厳密には知りませんが、おそらくこの20年程は再販されていないのではないでしょうか?

そんなキットを例によって惜しげもなく作っていきます。プロポーションは確かに見事なのですが、エッジの厚さは相当な物があり精密感がありません。プラバンなどで作り直すやり方もありますが、それでは本末転倒。そこで、ほぼ全てのエッジを削り込む事で対応しました。資料といっても殆どありません。一番有益だったのは、アーマーモデリングに載った金子チャンプの1/35ドラゴンの作例だったりします。そして、最低限のディテールアップとして真鍮線で手すりなどを作り直しました。

コツコツと手をかけていると、SAM-2の製作に3日間もかかってしまい、スカッドを丸1日で組む事になってしまいました。ちなみにこちらはポーランドのARMO社のレジンキット、実は・・・当研究室助手にとって初のレジンキットだったりしました(^_^;)しかし、締切時間とは恐ろしい物で、普通は逡巡するはずの初レジンだったのに、気がついたらホントに丸1日で組み上げていました。細かいエッチングパーツも付属しており見事な再現度です。

あとは残された丸1日を、塗装と台座の製作に充てて完成。なんとかなるものですね。

例によっての拙作紹介ですが、この2つ完成品と「1/72シルクワーム」「1/35スカッド」がTVにチョットだけ映る事になりました。放送日は今度の24(土)の夜。倉本聰さん脚本の某長時間ドラマの冒頭3分ほどの間にほんの一瞬だけ画面の隅に何カットか登場するみたいです(国旗は外してあるそうです)。興味がある方は探してみて下さい。ホントに、いきなり番組冒頭部分みたいですので、お見逃し無く・・・。

(2005/09/22)


エアフィックスの名作・・・絶版です(ioi) レジンキット恐るべし。こんなキットもあるんですね。
ハンダ付けがマイブームなもので・・・ 基本は素組みですが、かなり手を入れました
キットを活かしながらエッジはすべて削り込みました 最低限の金属パーツでディテールアップ
30年前のキットですが、プロポーションは見事 こうやって組み上げた方はどのくらいいるんでしょうね?
製作前の画像はこれだけ。余裕がありませんでした。 エッチングパーツも多数、1/72でこの再現度!
艦底色で下地塗装 足回りはフラットブラックのエアブラシで陰影


ある意味、北朝鮮の軍事パレードの主役です
元々は1960年代に中東戦争でも使われた兵器です
1992年の軍事パレードで確認されたスカッドBミサイル
1/72スケールでこの再現度は驚きです(ガレージキットの素組みです)。
え〜、鋭いツッコミはナシということで・・・
北朝鮮のミサイルの歴史の一端です