05月20日(木)
<あと2日>

塗装・乾燥

奇跡的に手に入った食器乾燥器


いよいよ明日までに仕上げなくてはならないのですが、好事魔多し、困ったことが起きました。この後は塗装とデカール貼りですから乾燥時間が生命線なのですが、よりによって台風2号の接近により今日も明日も雨という絶望的な状況です。そこでガッチャマンのレッドインパルスよろしく(?)アドバイスを下さったのは、これまたDr.スクラッチ野沢さんです。「食器乾燥器がいいですよ。模型専門メーカーからも出てますが、ワタシの知る限り食器乾燥器の方が強力ですよ」。

そこでカイシャの帰りに家電量販店に電話を掛けまくり、実際に何軒か回りました。しかし「食器洗浄乾燥機」は売っていても「食器乾燥器」は扱っていないのです(確かに今の時代、「乾燥器」だけじゃ流行らないよな〜)。どのお店も「お取り寄せ」ばかりで、ひどいところは電話の応対で「扱っていますが配送のみです」「え?取り寄せですね」「いえ、お店にありますが配送のみです」「あるんですね、じゃあ大きくてもかまわないので持って帰りたいのですが」「いえ、配送のみです」「・・・」。1分1秒でも惜しい状況でしたので、「無いなら無いとはっきり言ってくれ!」と叫びたい気分でした。

しかし神様はいるものでして、念のためと最後に立ち寄った深夜までオープンしている地元のスーパーの小さな家電コーナーにポツンと一つだけ置いてあるではないですか!「こ、これ下さい!」「はい。あ、すいません、これは展示品限りなのでお取り寄せになりますが」「か、かまいません、これで結構です」「あ、箱がちょっと見つからないのですが」「かまいません」「あ、ちょっとキズがついていますが」「かまいません」・・・雨の中、傘も差さずに大事に自宅に持ち帰りました。

もう、この機械に頼るしかありません。とりあえずホワイトサーフェイサーを1度吹いてから、そっと中に入れてスイッチを入れてみます。すると・・・なんとわずか10分程で乾燥してしまうではありませんか!「70℃は越えないように」とDr.スクラッチ野沢さんからアドバイスを頂いていたので調理用温度計を差し込んでいたのですが、こんなに短い時間では50℃にも達しないうちに乾いてしまいます。まさに夢の道具です!普段は丸1日はかかってしまうホワイトサーフェイサーの4度吹きが、わずか1時間ほどで終わってしまいました。

この政府専用機は、一見すると白の単色塗装に思えるのですが、主翼だけでも「白」「灰色」「濃い灰色」「シルバー」の4色マスキングです。2機合わせると36個もあるタイヤや、3色に塗り分けなくてはならないエンジンポッドも全部で8基あります。まさにマスキング→エアブラシ→乾燥→マスキングの無限ループの様です。乾燥器が使えないデカールの乾燥時間を考えると、この日のうちにデカール貼りを終えたかったのですが、3時間ほど仮眠を取って基本色の本塗装を終えたのが21日(金)の朝8:00でした(ioi)

こんな状況ですので、この日は途中画像を撮影する余裕が全くなくなっていました。この日付のページがあまりにも寂しいので、昨年12月と今年1月に作った1/72・1/200スケールのC130自衛隊イラク派遣仕様機の画像もここに公開しておきます(後からUPする日記ならではですね)。

昨年の12月の初派遣の時にイタレリ製の1/72スケールでC130を1機作ったのですが、派遣される3機の機体番号がすべて確定した時に1/200スケールのハセガワ製のキットで新たに3機揃えて作ったものです。後にハセガワから「イラク派遣バージョン」のキットが出ましたが、当時はまだ発売されていませんでした。「米空軍の機体ナンバーフォント」なるものをフリーウェアでダウンロードし、機体番号と扉のワクなどのデカールをパソコンで自作したものです。

(2004/06/03)


設定温度を70℃にしましたが、それまでに乾燥 この日、デカールにたどり着きたかったのですが
12月に作った1/72スケールのC130輸送機 タクシーの後部座席に乗せて運びました。大きい!
こちらは1/200スケール用の自作デカール 機体番号も正確に再現されています。