ぼくらの小松崎茂展
東京会場は逓信総合博物館です |
(入場料・会館日時はそれぞれの会場のWeb等で確認してください)
小松崎茂画伯(1915〜2001)の偉業を振り返る展示会が国内巡回で行われます。名付けて「ぼくらの小松崎茂展」。初公開の初期の日本画やスケッチをはじめ、絵物語や口絵の原画、プラモデルのボックス、メカデザインを提案した特撮映画関連資料など300余点が一堂に展示されます。 2004年11月5日、朝日新聞のT氏から、突然当研究室助手宛にメールが届きました。「来年の9月開催予定で小松崎茂展を企画しています。昭和ロマン館の根本館長から紹介を頂き、連絡をさせていただきました」といった書き出しでした。上記のように色々なコーナーがあるのですが、当研究室助手にはプラモデルボックスコーナーを“任せたい”とのことでした。その後何度かメールのやり取りをしてから直接お会いして話し合った結果、“任せたい”という文字通りそのままさせていただくことになりました。何をどういったコンセプトで展示するか選択し、図録用の解説文も書き、もちろん出品物もすべてこちらで用意するという事です。 おそらく1000点は軽く超えるだろうと思われる画伯のボックスアート作品。当研究室所有のキットの中から厳選して120点ほどを件のT氏に画像付のエクセルファイルで送りましたが、「大変申し訳ないのですが、40点程にしてもらえないでしょうか?」との返事。他のコーナーとのバランスを考えれば当然の事なのでしょうが、少し交渉させてもらい、最終的に52点の作品を出展することになりました。 このプラモデルボックスコーナーとは別に、当研究室で所有している「まんが王の口絵原画3点(何年の何月号かわかる方は教えてください)」「タミヤ1964年ポスター」「2000年に描いて頂いたパンサー」も併せて出展することになりました。特に2000年に描いて頂いたパンサーは、昭和ロマン館の根本館長をして「小松崎茂が描いた最後の戦車」とのことですので、当研究室で私有埋没されるより、こういった機会により多くの方に見てもらえればとの思いで、喜んで提供させていただきました(この展示会の他のコーナーにも個人のマニアの方の所有物が多数含まれているのですが、どなたも例外なく同じ思いだそうです)。全国巡回を考えると1年半近くの期間、キットも含めて60点ほどが手元に無いことになりますが、生前小松崎画伯から頂いた大きな感動を考えれば小さなことです。 既に愛知県刈谷市美術館での展示は大成功に終わりました。今年2006年は北海道と北九州での展示が決定していましたが、昨日、遂に東京会場の場所とスケジュールが決まりましたのでここに報告させていただきます。会場となる逓信総合博物館(ていぱーく)は地下鉄大手町駅徒歩0分、JR東京駅徒歩10分という恵まれた立地で、しかも約2ヶ月という長期展示です。興味のある方は是非足をお運びください。 (2006/02/09) |
本日より最終会場となる東京大手町の逓信総合博物館の展示が始まりました。 開会式には小松崎画伯の未亡人である正子様も出席してくださり、昭和ロマン館の根本館長のご挨拶で開会式も行われました。初日特典として根本さんによる作品解説には多くのファンが聞き入っていました。プラモデルパッケージのコーナーでは突然私にマイクが渡され、即席で解説という畏れ多い経験もさせていただきました。 こういった時にうれしいのは、思いもかけない方に会える事です。なんと少年ブックの小松崎画伯担当の記者の方や、後の少年プラ模型新聞担当(!)の方も開会式に出席してくださっていて、早速根本館長に紹介していただけました。 (2006/10/07) |
涙を飲んで絞り込んだ出品物が当研究室から搬出 | およそ1年半のお別れであり、新たな出会いです |
最初の会場となった愛知県刈谷市美術館 | ボックスアートコーナーにも大勢のお客さんが |
小松崎画伯が初めて手がけたプラモデルパッケージ | パンサータンクは完成品の展示があります |
艦船コーナーではニチモの戦艦の大箱も | 多くの方に見て頂きたく、この絵も出展しました |
函館美術館会場の展示もすっきりとした良い感じ | まんが王の口絵原画3点も当研究室所有です |
東京会場です。正面玄関はこの通り。 | 入ってすぐに右側が受付です。 |
コンパクトな会場に600点以上(!)の展示です。 | 根本館長による開会の挨拶。 |
奥様の正子様もお元気な姿を(^_^)。 | 初日のファンはラッキー!根本館長の解説付。 |