新製品1/35マークWを2chラジオコントロール化
(テストショット使用)

タミヤ純正パーツだけで、特別な知識がなくても改造ができます。2.4GHzは震えが来るほど素晴らしいシステムです。


2014年6月某日、何の前触れもなく自宅に荷物が届きました。
「ん?  タミヤからだ・・・? え? まさか・・・?・・・あ〜っ!!!!!!!」
なんと7月19日発売予定の「第一次世界大戦のイギリス戦車マーク4」のテストショット(試験打ち)だったのです!

こんな“とんでもない”ものが送られてきた以上、作らないでストックにしてはいけません。なんといっても今回はモーターライズ(シングルモーター走行)キットなのです。1/35で新規に発売された(MMで先行発売されていない)シングルモーターライズの歴史を紐解くと、1975年3月発売のM10戦車まで遡らないといけません。実に39年ぶりの英断です!

5月に開催された静岡ホビーショーのタミヤブースでも話題の中心だったこの新製品。シングル走行だからこその楽しみにあふれています。今年の秋のタミヤフェアでは有志でマーク4を持ち寄り、シングル戦車コースで横に10台ほど並べてゆっくり走行させて1918年8月8日のアミアン・ドイツ軍陣地の戦いを再現したいものです。

シングル戦車の楽しみ方は十二分に知っているつもりですので、発売と同時にキットを購入してノーマル製作するつもりです!でも、このキットはだれでも簡単にRCに改造できるように設計されているようです。それなら世界一早い「マーク4のRC」を作ってしまおう!というのが今回の目的です。「どこかで見たシーン?」というデジャブを感じた方は、B1bisのことでしょうね。この時は世界で一番早い?リモコンでした。

今回の目的は、タミヤ純正パーツだけを使って改造することです。これにはタミヤカスタマーサービスという強い味方がいます。電話1本で早ければ翌々日にパーツが自宅に届きます(送料もかかりますが、5000円以上購入すると送料は無料です)。では、何を注文するか?目的に応じてご紹介します。

1)基本形
1/35RCタンクバトルシステムシリーズ M4A3シャーマンの・・・ 
■ギヤボックスR ¥1252 14204047(部品コード)
既に1/35タンクバトルシステムシリーズのキットなどを持っていて、自分で送受信機関係は用意できる!という人は、以上で終わりです(車体下部にギヤボックスを固定する2×12mmタッピングビスはマーク4のキットに余分に1本入っています)。某アジア系のトイラジメカ等を移植するのも気楽で楽しいと思います。それこそ(ワイヤード)リモコンなら、リモコンボックスの4本のコードをモーターにつないでオシマイです。
マーク4のキットにギヤボックスセットが一つ入っているので、これを使えば新規購入のギヤボックスは1個で済みます。色々選択肢がありますがファイナルギヤシャフトの出ている位置と長さがピッタリのM4A3シャーマンなら無改造で取り付けられます。LとRでもギヤ比は同じですが(モーター軸ピニオンギヤに接触する最初のクラウンギヤが左右対称の配置なだけ)、後輪駆動の右側に当たるギヤボックスが付属しているので、前輪駆動のM4A3シャーマンの右側(R)を購入します。なお当然ですがマーク4キットに付属するファイナルシャフトは長過ぎますので、キットに合わせておよそ半分に切断することになります。またタミヤ純正メカの移植でしたら、後述の「車体スイッチ」や「電池ボックス」まで購入しておくとコネクター処理をしなくて済むので安心です。


2)簡易RC形(アクトコムMC-04ユニット)
1/35ラジオコントロルタンクシリーズNo.7 M4A3シャーマンなどの・・・
■ACTCOM 送受信機(27MHz 04) ¥8100 17304054(部品コード)
などの送受信機ユニットなどを取り寄せるのですが、メーカーで在庫が品薄です。キット自体も店頭在庫分のみと思われますので、既にこのシリーズをお持ちで移植可能な方におすすめです。いずれにしろ上記のギヤーボックスRは新規に必要です。このシステムですと安価に確実に動くメカを入手できますのでお勧めですが、品薄なので、どなたでもという訳にはいきません。


3)フル装備形(MC-06ユニット)
このセットをタミヤカスタマーで購入すれば、RCの基本知識がなくても最新の見事な動きが再現できます。一覧を下記の欄外に記します。ゆらっとした動き出しから速度変化、スピードに合わせてエンジン音も変化します。総額を見ると誰もが「高い!」と思われるでしょう。私もまずそう思います。しかしこの動きは某アジア製のトイラジとは全く違うリアルな動きをします。個人として1/35戦車模型のRC化技術開発でおそらく世界トップクラスを独走し、先ごろ「1/35可動戦車模型の作り方」という本まで出版された“可動戦車模型愛好会会長のひのきさん”をしても「その価格で、誰にでもあれだけ確実な動きが保証されるのは驚異的に安い」そうです。メカ自体は4chでバトルシステムも兼ね備えていますが、今回は2chとエンジン音だけを使用します。もちろん腕に覚えがある方は左右砲塔可動など、どんどんチャレンジしてください。当研究室助手はとても出来ませんが(汗)。

なお、「キットにギヤボックスが1つ入っているんだから新規購入はギヤボクスRの1個だけでいいのでは?」という疑問が当然生じますよね。もちろんそれで結構です(モーターの仕様も同じです)。ただし、MC-06ユニットに差し込むコネクタを自分で用意することになりますし、ファイナルシャフトの切断加工が増えます。

実際の手順は、下記の画像を御覧ください。カスタマーで部品さえ揃ってしまえば、呆れるほど手軽にRC化が可能です。今回は先にMC-04ユニットを搭載して、見事すぎる快速走行に唖然とし、勢いでMC-06ユニットもカスタマーで取り寄せてしまいました。MC-06・・・素晴らしすぎます。古い例えですが北島康介選手の「なんにも言えねえ!」です。機会とご縁のある方、是非ともチャレンジしてください!!


このWebサイト原稿は2014年7月3日にはほぼ完成していたのですが、キット発売前に公開するのはいかにもナニだと自粛しておりました。このたび、アーマーモデリング最新号が本日7月11日に発売になり、巻頭特集や巻末モリナガイラストでこのテストショットが十分告知されました(超オススメ記事です)。これをもって仁義はきれた(?)と判断し、本キット発売までに万全の準備をなさる方のためにも(?)公開させていただきます!

(2014/07/11)


フル装備MC-06ユニット搭載例
1/35RCタンクバトルシステムシリーズNo.4 M4A3シャーマン(2.4GHz)
ギヤボックスL ¥1,252 14204046
ギャボックスR ¥1,252 14204047
車体スイッチ ¥518 18084352
送信機、受信機セット ¥18,792 17304065
1/35RCタンクバトルシステムシリーズNo.1 パンサーG後期型(2.4GHz)
スピーカー ¥1,101 18084353
スピーカーブレード ¥453 19403138
Hパーツ ¥799 19004274
1/35RCタンクバトルシステムシリーズNo.5 10式戦車(2.4GHz)
電池ボックス ¥669 17254400
総計 ¥24,836

この他に
2×6mmタッピングビス2本(スピーカーブレード固定用)
2×8mmタッピングビス4本(スピーカー組み立て用)
が追加で必要になります

なんとタミヤカスタマーで上記組み合わせがセット販売されることになりました!
http://www.tamiya.com/japan/products/30057/index.htm
↑上記サイトの最下段を御覧ください

しかもバラで組み合わせて購入すると\24,836なのですが
このセットは¥20,520と大幅にディスカウント!!
¥5,000以上の商品になるので、自動的に送料無料です

(2014/09/14)


緊急告知!!

本日、タミヤから「販売終了」の連絡がありました

17304065-000 ACTCOM 1/35RCタンク 2.4GHz 送受信機パック ¥18,792と、
17304054-000 ACTCOM 送受信機(27MHz )           ¥ 8,100が、
 もう生産出来ず、やむを得ず販売終了となる事が決定いたしました。

またお得なセット
19804842-000 RCコンバージョン セット : 30057 ¥20,520
も販売終了となってしまいます。

このサイトをご覧になって注文された方も多数いらっしゃるそうです
ありがとうございました!

(2016/10/28)




当研究室助手のマーク4との印象的な出会いは1975年
故・中西立太先生が描かれた「ドイツ機構軍団」の衝撃的なイラストでした
2014年5月開催の静岡ホビーショーのタミヤブースの話題の中心でした。
何の前触れもなくタミヤから突然送られてきた箱を開けると・・・あ(汗)
テストショットなので成型色もライトグレーです。底部の穴も抜けていないので開口します
1/35RCタンクバトルシステムシリーズのM4A3シャーマン付属のギヤボックス。
これをタミヤカスタマーで注文すると、ちゃんと最終ファイナルシャフトとギヤも付属しています。
しかもそのシャフトの長さはマーク4に無改造でぴったり収まります。

マーク4のキットに1個だけ付属しているギヤボックスは上記のLのギヤ配置なので
見てくれのバランスを考えるとギヤボックスR購入がオススメになります。

(※車体下部にギヤボックスを固定する2×12mmタッピングビスは
マーク4のキットに、余分に1本を含めて合計2本入っていますので安心です。)
左:唯一、タミヤ純正品がないと当初思い、秋葉原で調達してきた単4×4本の電池ボックス
右:タミヤカスタマーで取り寄せた「電源コネクタ」
あっという間にメカ部が完成します。なんでもなく見えますが、これって凄いことなんです。
転輪が滑りやすいように2Bの鉛筆の芯をロードホイルの車軸にこすりつけます。
キャタピラは片側87枚。数えるのが大変だと思ったら、なんと番号が刻印してあります!
21番まであるので、これを4セットとバラ3枚です。予備が10枚以上あります。
接着剤も全く使いません。パチパチはめ込むとあっという間に完成!
1/35RC10式戦車に純正電池ボックスが入っていることに気づきました。
純正コネクタも付いているので追加でお取り寄せ。
当初使用していたMC-04ユニット。確実な動作ですがスピードコントロールが出来ません。
えい!やっ!とタミヤカスタマーで追加発注した2.4GHzのMC-06ユニット。
ゆらっとした動き出し、エンジン音がスピードにより変化!素晴らしすぎます!!
4chでバトル機能まで持っていますが、今回は2chだけ使います。
1/35RCパンサーのスピーカーユニット。
シリーズの中でスピーカー直径が一番大きいので大きな音がします。
2×6mmタッピングビス2本(スピーカーブレード固定用)
2×8mmタッピングビス4本(スピーカー組み立て用)を調達しなければなりませんが
一部はミニ四駆のビスで代用出来ました。

参考までにタミヤカスタマーで扱ってました
50573-000   SP.573  2×8oタッピングビス(10本セット) ¥108
スピーカーもこんな感じであっという間に組み上がります。
左右にギヤボックスが組まれました。
スピーカーユニットはこの位置です。床面に3mmピンバイスで音抜き用の穴を沢山あけ
180度ひっくり返して設置すると、よりgoodです。
スピーカーボックスは前部に搭載。MC-06ユニットは乾電池の下です。
テストショットは今後二度と出ないので、このまま無塗装仕上げとします。
まだ装備品を完全に接着していませんが、走りの確かさ(金属パーツ等)を見せるため
ここまでで一応の完成形とします
特製キャップも出来ました!


アクトコム(MC-04)による快速走行動画
2.4GHz(MC-06)によるリアルな走り動画 01
2.4GHz(MC-06)によるリアルな走り動画 02