21日目  6月30日(月)

自作デカールの印刷

勢いでUPしてしまいました(^_^;)


いよいよエクセルシートで作った画像をプリントアウトします。自作デカールを作るには3つの物を用意しなくてはなりません。それはドライプリンタ(アルプス電気社製)、デカールシート、原稿の3点です。

アルプス電気社のマイクロドライプリンタは現在通信販売のみのMD-5500という最高級機種しか無いのが現状ですが、デカールを作るのみであれば一つ前の型であるMD-5000も解像度が同じ2400dpiですので差がありません。さらにその下のバージョンであるMD-1000(1200dpi)でも実質上は全く同じだと思います。いずれも絶版ですのでネットオークションで捜すことになります。MD-5000は発売当時の定価が\59,800もしましたが、現在、ネットオークション上では中古機で\10,000前後、MD-1000でしたらそれ以下ですので全く手が出ないほどではなくなりました。ただし、現在使っているPCのOSとの相性や、もしも故障した時の対応、さらに(これが実はかなり重要なのですが)高価なインクリボンなど気をつけなければならない事があります。もしもネットオークションで購入なさるのでしたら目先の本体の値段にとらわれず、インクリボンがどれだけ付いているかも注意してください。

当研究室助手は1年ほど前に某オークションで大量のインクリボン付きのMD-5000をリーズナブル価格で入手しました。ところが買ってはみたもののどれだけ説明書を読んでも「デカールの作り方」などというページはありません。市販されているデカールシートも「モデラーズ社製」のものは全く説明が無く、「wave社製」のものは詳細な説明があることはあるのですが、文字情報だけなのでどうにもイメージが湧きません。そこでインターネットで「自作」「デカール」などのキーワードを入れて検索すると興味深いページがいくつか出てきます。これをテキストにして試行錯誤で独自の製作方法を導き出しました。基本となるポイントは「特色ホワイト」という色をベースに使うことで発色を良くし、「ページ合成」機能を使うことによって版ずれを防ぐことです。

当研究室にはフォトショップがあり、実際に画像処理に使っていますが、デカールの原稿には最終的にエクセルに貼り付けて使っています。これは位置決めが簡単なことと、文字原稿と一緒に印刷する事が多いからです。今回もエクセル原稿でチャレンジしました。何度も普通紙でテストを重ねた後、いよいよ本番です。なんといっても1枚\200もするシートですから緊張しますね(^_^;)。結果は窓枠は大成功!影までしっかりと再現されました。しかし別シートは色味が悪く失敗。プリンタのカラー設定をマニュアル調整して再チャレンジすることになったのですが、シートがギリギリ2枚しか用意してなく、仕事帰りに東急ハンズへ再び行くことになってしまいました。

といったわけでTOP画像を上記の物にしましたが「と、とりあえず」と注意書き付きで、夕方にはクレーンの画像に差し替えてしまいました。

自作デカールで窓枠をエクセルの作図機能で表現するというのは旅客機モデラーでしたら既になさっている方がいるかとは思いますが、私は存じ上げません。少なくとも斜めに影をつけたものは完成品でも見た事がありませんので十分自己満足しています。ご覧のように簡単な操作で出来ますので、今回こうしてその技法(というほどのものではありませんね)を公開させていただきました。皆さんも普段使っているエクセルをもっともっと活用しましょう!


アルプス電気社製MD-5000マイクロドライプリンタ 割と簡単に入手できるデカールシートは
wave社製とモデラーズ社製
窓枠の影もしっかり再現
赤字はデッキの横断幕状のところにか書かれた文字
色調整に失敗。赤が上手く出ないので赤を強調したのですが
黒い部分に大きな影響が出てしまいました
といったわけでクレーンの最終版画像に差し替え
ワイヤーが1本追加され、塗装も終了しました
配置も換えてデカール再印刷
キリリとしまった黒が再現されました