1日目  6月10日(火)

資料収集と図面引き

艦橋を含めると9階建て。簡単なものですが
それぞれのフロアーの寸法を割り出して図面にします


いよいよ未知の航海に旅立つことになりました。公開されている、全長126.13m、全幅20.6mという公式データをもとに、数少ない各写真から寸法を割り出し図面を書いてみます。「図面を書く」といっても、それ用の大判グラフ用紙を今回生まれて初めて購入したという状態ですのでそのレベルはわかってもらえるでしょう。

いかに「素人が大胆にもスクラッチする」といっても、流石に船底のラインを自作は出来ません。こればっかりは既存のキットを使うことにしました。この類のものは非常に種類が少ないのですが、かつて日東(現在はアリイ社から再販)から出ていた貨物船4部作が使えるかもしれません。早速都内の大型模型店へ向かうと4作とも並んでいました。店頭でそれぞれフタを開けてみて、ああでもないこうでもないと悩むこと30分以上。結局バルバスバウが付いている「貨物船バーレイン」と「コンテナ船ローエン」の2つを購入しました。

自宅に帰って恐る恐る寸法を測ってみます。全長は伸ばしたり縮めたりは出来ますが、幅を変えるのは素人には無理です。幸い偶然にも「コンテナ船ローエン」の船体下部がとても良い形をしている事がわかったので採用し、横幅からスケールが決定しました。実際には1/279だったのですが計算上は1/280とすることにしました。ローエンは万景峰号と同じく後部に車輌搬入用のハッチが付いており、斜めに切り落とした形をしているのですが、万景峰号とは逆の右舷についています。そのため右舷後部は延長し、左舷後部は切り詰める作業になりました。


資料は一般にインターネット上に公開されている画像や
テレビニュースで流れた映像をまとめたVTRが中心
見えないものは「心眼」で見ます(^_^;)
手前のローエンの船体下部を流用することにしました
もちろんそのまま使えるわけではありませんので
改造が必要です