M41ブルドック(改)

発売時期 発売時価格
1970/1 ¥500



ホントに久々の更新ですが、今回もワケアリです。実はこのキットは「動く戦車オフ会2000」の参加車輌として製作した物です。

そもそもタミヤのM41は1964年4月にキットNo.7として初版ゴムキャタピラリモコンで発売され、同じ年の8月には「オートマチック」も発売になります。シングルの発売がキットNo.10になってしまうのは先に述べましたが、その後1969年9月にシングルが完全新設計となってキットNo.7で発売されました。その後を受けて新型レバー式リモコンボックス搭載1号機として華々しく1970年の幕を開けたのがこのM41ブルドックです。(今、「田宮模型全仕事1」の4刷りp123を見ているのですが、“1970年1月”が“1970年旧”になってました。すべて誤植を直したと思っていたのにすいません)

当初はFA15モーターを2個使用だったのですが、すぐにRE14を2個使用というスタンダード版に変更になりました。
その後ミリタリーミニチュアシリーズ(MM)にラインナップされるときに若干の金型改修を受け、MTシリーズに返り咲くときは新たにキットNo.43をもらい、末期にはゴムキャタピラシングル黒箱というマニアックな物まで発売され1985年に製造停止になりました。MM入りの時には砲塔手すりなど若干の金型改修と思っていたのですが、今回実際に組んでみると足周りの転輪部品がすべてポリキャップ内蔵のために完全新金型になっているなど新たな発見がありました。

当研究室助手は少年期にリモコン戦車に深い思い入れがあり、「動く戦車オフ会‘99」ではレオパルドを製作してトラウマ解消を試みたのですが、「動く戦車オフ会2000」ではもう一つのトラウマM41を作ったわけです。25年以上たってのオトナが考えること...

「やっぱりキットNo.43よりNo.7の方だよなあ、実際に作っていたのは...でもゴムキャタピラの推進力はどうしても捨てがたい、といって致命的なキャタピラが外れやすい欠点をどうするかだ...そうだ!ミニ四駆の部品で何か使えそうだ!!細くて折れそうな砲身は去年レオパルドで使ったステンレス鋼棒が残っていたからきっと使えるよなあ...ゲゲッ、太さが全然合わない...手すりやライトガードは当然金属部品で強化だよなあ...エッチングパーツじゃあ芸がないよなあ...でもこれはディテールアップが目的じゃなくてあくまでも強度対策だから何かディテールアップの真似事ぐらいしないとカッコつかないなあ...スライドマークは絶対にキットに入っている虎のマークだよなあ、あれを使った完成品の写真って見たことないからきっと新鮮だろうなあ...普通は日の丸に走っちゃうんだよ、うんうん...オトナだなあ...」

もちろんお断りしておきますが、技術的に参考になることはレオパルドの時同様、何もありません。四半世紀経って再び対峙しているオトナの試行錯誤日記です。「ハハハ...コイツこんなことやっているよ」...でも楽しかった...


スプロケットホイルとゴムキャタピラのみ、このキットから移植。 この形を見た時に「これだ!」ときたので
こうなりました。ここまでわずか3時間。隣のお茶は? 金切り鋏で切り開き細切りに...
といっても実際はクルンクルンになるのですね しごいて延ばして折り曲げて...
慣れないハンダで付ければ...うっ...失敗。 え〜い、現代は瞬間接着剤があるのだの力業。
ライトガードになりました。あくまでも「強化」が目的です。 原産地・中国(^_^)
2.0mmステンレス鋼棒は太くて全く入らず とりあえずマズルブレーキを切断
丸棒ヤスリを駆使してとにかく削る...薄皮状態 強引に埋め込めました!!絶対に折れません
砲塔の手すりは0.5mmの真鍮線 モールドを削ってピンバイスで穴を開けたら...ゲゲッ
大きな穴になりすぎたので、とりあえずパテ埋め こんどは慎重に安全ピンで穴開け
吊り上げフックは0.8mmの真鍮線で完成! 今度は0.3mmプラバンを細切りにして...
省略されていたサイドのモールドにしてみると厚すぎました。 こんな時のための絶版ストック、0.14mmプラペーパー
「やめときゃ良かった」と後悔するこのごろ 何とかなりました。接着剤のはみ出しはここでは気にせず
完成全景 サーフェイサーって素晴らしい!
とりあえず4色ほどエアブラシ この虎のマークを付けたかった...
ドライブラシして完成。ちょっと好きなアングル。 いざ勝負!