ロゴステッカー(旧ロゴ)


配布時期
1963?



いよいよノベルティーグッズも登場です。改めて説明するまでもなくノベルティーグッズとは販売促進の為に販売店などを通して消費者に無料で配られるものです。

今回紹介するのは、現在当研究室で確認している“最古の”ノベルティーグッズである旧ロゴステッカーです。昨年刊行された「田宮模型全仕事」全3巻購入者プレゼントに特製ピンバッジが用意され、旧ロゴマークデザインがあることもお知らせしましたが、「過去にこのマーク(旧ロゴ)がノベルティーになった事実は現在確認されておりませんので貴重です。」と書いたところ、けんたさんからこれを知らされ驚いた次第です。つまり「たった今確認されました!」ということになるのですが、このことで特製ピンバッジの価値がなんら変わらないのはご理解いただけると思います。

大きさは縦31mmX横55mm(画像のバックのマス目が1つ1cm)です。質感まで画像で表現できているかは疑問ですが、紙質は厚手の切手のような感じです。ステッカーと書きましたが裏面に剥離紙が付いているのではなく、まさに切手のように裏に水をつけると糊が溶け出すタイプのシールです。これが各模型店に販売促進品として配られ、ショーウインドウに直接貼られたりお客さんに配られたりしたそうです。年代の特定は難しいのですが、青い星の部分に地球儀マークも残っていますので旧ロゴの中でも初期タイプです。マークが登場した1960年そのものから可能性がありますが、プラスチックモデルへ転向の黎明期ですからその余裕は無いと考えるのが普通です。販売促進グッズへ余裕が出てくるのはカラー印刷のカタログを発行した1963年以降という仮説の元、当研究室ではとりあえず1963年としておきますが、どなたか「ああ、あれは小学校○年生の時に△△△を買ってもらってその時模型店で見たから19○○年だよ」といった情報がありましたなら是非お寄せ下さい。

静岡のタミヤ本社は新社屋建設で大きく分けて過去2回引っ越しをしていますが、その度に大量の資料が処分されました。その時に社員の中に「どうせ捨てられるなら少し取っておこう」と思った方が何人かいらっしゃったようで、難を逃れたのがこのステッカーです。人を介してけんたさんに渡り、それがあうとばぁんさんを介して当研究室助手に渡りました(2001年お年玉として丁寧にもポチ袋にまで入れていただきました)。あらためてこの場を借りて皆さんに感謝いたします。

(2001/01/14)