1/35戦車シリーズ(リモコン)


パンサータンク

「3軸3ギア直列配列、TKK25」
左右セパレートタイプ

同型使用キット:
タイガータンク、ロンメル戦車、パットン

1962年に発売になった最初期のギアボックス。
スプロケットホイルはナットでねじ留めする。
車体への取り付けは4ヶ所の穴ではなく(これは位置固定のダボ穴)上部に見える二つの穴の内、内側の方を長尺のビスが貫通して車体裏とナット留め固定される。
パットン(改良型)

「3軸3ギア直列配列、TKK25」
左右セパレートタイプ

同型使用キット:
なし

リモコンパットン自体も当初はパンサータンクと同じギアボックスで発売されたが、しばらくして(年代特定がまだできません)このギアボックスにマイナーチェンジされる。
スプロケットホイルは、はめ込みのポリキャップ留めになったが、後年おなじみになる六角ナットではなく四角ナットで固定される。
モーターがはめ込み式で組み易くなった。
ブルドッグ

「3軸3ギア直列配列、TKK25」
前後セパレートタイプ

同型使用キット:
なし

車体幅が狭いためパットンのギアボックスが流用できず、二つのギアボックスを前後に配置するという非常にユニークな発想。前のギアボックスは右側のキャタピラ駆動を担当し左はフリーに、後ろのギアはその逆。これも四角ナットでスプロケットホイル(前後にある!)を固定する。
そのままシングルに流用出来そうだが、スピード競技用としては別のギアボックスがある。
T34

「3軸3ギア直列配列、TKK25」
左右セパレートタイプ

同型使用キット:
SU100ジューコフ、T55コマンダー

1965年に登場。最終ギアが車外に出て、スプロケットホイルに密着するのが特徴。このギアボックスからおなじみの六角ナットになる。
TKK25モーターはギアボックスにビス留めされる。
このギアボックスは押しボタンリモコンボックスとブリスターパックされて「リモートコントロールボックスセット」として別売りされた。これによりツインフラックやアーチュリーも無改造でリモコンにできた。
ナポレオン

「3軸3ギア直列配列、FA15」
左右一体タイプ

同型使用キット:
なし

1967年に登場したタミヤ初の左右一体型ギアボックス。これが今後の標準型になるかと思われたが、RE14モーターが主流となることで、あえなく単発で終了。
プラギアタイプも確認されている(後日公開予定)。
キングタイガー

「4軸4ギア直列配列、RE14」
左右セパレートタイプ

同型使用キット:
ハンティングタイガー、パンサー、
ロンメル、レオパルド

1968年に登場した最初期大箱キングタイガーに付属。初のモーター付きギアボックス。
最終シャフトを低い位置にする為、初めて4軸形式を採用。それでもシャフト受けが下部に丸く微妙にはみ出しているのが特徴。最終ギアは減速に関係しない為、3軸3ギアと減速比は同じ。
M41ブルドッグ(改)

「3軸5ギア折り返し配列、FA15」
左右セパレートタイプ

同型使用キット:
なし

1970年にレバー式新型リモコンボックスを初めて伴って完全新規金型で登場したウォーカーブルドッグに付属したギアボックス。これもRE14モーターに換装される為、2年足らずで製造停止。
最終シャフトを低い位置に保ちながら、最終ギアが下にはみ出すのを防ぐ為、折り返す5ギア配列を採用。第4ギアは減速には関係していない為、これも3軸3ギアと減速比は同じ。
T10スターリン

「3軸3ギア直列配列、RE14」
左右セパレートタイプ

同型使用キット:
T34、SU100ジューコフ、T55コマンダー

先に発売になったT34はTKK25版だったがこちらはRE14版。それにしてもこのタイプのギアが使われたのはなぜかソ連(ロシア)戦車ばかりというのも不思議なところ。
M4シャーマン

「3軸5ギア折り返し配列、FA130」
左右一体タイプ

同型使用キット:
M36ジャクソン、3号戦車、3号突撃砲
マチルダ、M10

車幅の狭いM4シャーマンをリモコンにする為、トルクを犠牲にしてFA130モーターを採用した。しかし昨今のミニ四駆モーターの充実で、現在では超速可動戦車を作るには無くては成らない貴重なギアボックス。
M4シャーマンに限っては、最初期にFA13モーター版が存在する。
タイガーT

「3軸5ギア折り返し配列、RE14」
左右セパレートタイプ

同型使用キット:
なし

基本コンセプトはM41ブルドッグ(改)と全く同じのRE14版。
実車通り前輪駆動にするには車体下部前方の斜めの形状が災いし、キングタイガーのセパレートギアボックスでは対応できず新規に作られた。最終シャフト受けの下部が斜めに切り取られている。
汎用タイプ

「3軸5ギア折り返し配列、RE14」
左右一体タイプ

同型使用キット:
M41、キングタイガー、ハンティングタイガー
パンサー、ロンメル、レオパルド、M42ダスター
61式、センチュリオン、シェリダン、KV−T
T34/76、4号戦車、チーフテン、T62、
74式、ゲパルド

タミヤのリモコン戦車といったらこのギアボックス。楽しい工作シリーズNo.30として、基本コンセプトが同じ金属ギアボックスも発売された。
最終シャフトの長さや位置についてのバリエーションは森本康生氏の研究が既に公開されている。
M60A1シャイアン

「4軸4ギア直列配列、RE14」
左右一体タイプ

同型使用キット:
なし

1971年発売。スプロケットホイルの位置が車体下部底よりかなり高い位置にある為、新規に作られた。しかし他のキットが「汎用タイプ」と「M4シャーマンタイプ」に完全に分けられた為、1975年に発売された同型車体下部を持つチェロキーから、「汎用タイプ」を流用した物に変更。同時にこのシャイアンもそれに変わる。
M60A2チェロキー

「3軸5ギア折り返し配列、RE14」
左右一体タイプ

同型使用キット:
シャイアン、M1エイブラムス

上記の理由により「汎用タイプ」の配列のまま、最終シャフトのみを上に上げた改良版。「タイガーT」ギアボックスよろしく、最終シャフトの下は斜めに切り取られている。
ちなみにこのギアボックスは、実車同様(?)M48A3パットンに無改造で載せられるのでもしお持ちの方はお試しを...
74式戦車(改)

「3軸5ギア折り返し配列、RE14」
左右一体タイプ

同型使用キット:
ゲパルド

「汎用タイプ」のプラギア版。1/35リモコン戦車は1992年にすべて絶版となるが、何のアナウンスもなく突如1993年に74式戦車だけが再販となる。値段も¥1800から¥2400となり、アイテムナンバーも最終だった30252から49533という理解不能なものになり、リモコンシリーズNo.33という番号が与えられる。リモコンボックスも単2x4のレバー式から単1x2のスティック式に変更されるが、結局カタログ表記も一切されることなく1年足らずで絶版になる。