リモコン戦車の思い出


現在40歳前後の男性なら、誰しも遊んだ事のあるタミヤのリモコン戦車。当研究室掲示板でこの話題が出た時に、助手は何かにとりつかれたように書き込みました。またまたその熱意に免じて(おののいて)ここに再録させていただくことをお許し下さい。


リモコン戦車のバトル...これこそが私の心の琴線ベベンベンベンベンです
ルールは簡単、相手が転倒やキャタピラはずれ等動けなくなったら終わりです。

私の愛車はキングタイガー、もちろん最終的にはかなりチューンアップしました
そもそもゴムキャタピラ前輪駆動版だったのですが
MM版ハンティングタイガーを買って足回りをポリキャタピラに改造、
押し相撲の強さと引き替えに確実な旋回性能を手に入れました
車体内部には「おもり」として使用済みの単2電池を内蔵し
砲塔内に2個、車体に3(4?)個も入れて押し相撲の強さを復活させました
そして極め付きは動力電源です
自宅向かいにあった自動車修理工場のスクラップからオートバイの6Vバッテリーを頂戴してきて
友人の兄に液を補充した上で充電をしてもらいました
いったい何mAあったのか今でも謎ですが鰐口クリップとコードでリモコンボックスの金具に繋がれ
この世のモノとは思われぬ快速走行を見せ、まさに連戦連勝でした
ってオイオイ、レギュレーション違反じゃないか?それ

しかしそんなキングタイガーにもついに敗れる日がやってきたのです
それはレオパルドでした。一見何でもなさそうなのですが
砲身を始めから地面につくぐらいに垂らし、相手の下に入り込んでくるのです
一旦入られたら最後、殆どひっくり返されてしまいます
対策は必ず相手の側面に回り込み押し上げてひっくり返すでした
ルールで2対2もありましたので、チームワークが重要です
まるで映画バルジ大作戦で「チャーフィーでM47に立ち向かう」そのモノでした
この強力戦車の出現に、みんなはタミヤのカタログをひっくり返し
いかに低いシルエットの戦車があるかを捜しました
中には自分の兄がかつて作ったというバリバリ絶版のAMX30を持ち出してきて
レストアした人間もいました(もちろん押しボタンリモコンBOX)
シルエットとして申し分ないのですがゴムキャタピラが
どうしても旋回時にはずれてしまい、その能力を発揮できませんでした
T−10スターリンも出てきました
「これ、スプリングトーションバーついとんがやぞ〜(何弁だ?)」
とかなり盛り上がったのですが、同じ理由で敗れ去りました

そしてついに助手が新型強力戦車を発見したのです
それは意外にもM41ウォーカーブルドックでした
文字通り軽戦車ですが、シルエットと旋回走行性能は申し分ありません
今度こそ...と張り切ってチューンアップしていたら
突然リモコン戦車ブームが私たちの間で終わってしまいました
理由は簡単、既に中学生になっていたからでした(あんたいつまでそんなことを...)